笹倉鉄平新作版画 :  水辺のスケッチ・スィート

 
どんな国を旅していても、水辺での光景はどこか物語性を秘めており、心惹かれてしまう。
絵に描きとめずにはいられなかった数多くのスケッチから、特に四季を感じるものを選び出してみると、
川、湖、泉、池と、それぞれに趣きの異なる水辺の四景であった。
そして、これらのスケッチに描いた題材、つまり、移ろいゆく季節の”はかなさ”や ”あやふやさ”を表現するには、
不透明な絵の具を重ねて”存在感”を出すことが出来る油彩画よりも、
薄く淡い色彩で優しい印象になる淡彩の方が似合っていた。

笹倉鉄平
   


【 春 】


(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE

ドナウ支流の村
〜Across the Salzach River〜

ジクレー&シルクスクリーン
33.0*21.0cm
(2008年4月リリース)

  オーストリア、ドナウ河の数多い支流の一つであるザルツァッハ川のドイツ国境付近を、春たけなわの頃に通った。
ゆったりと流れる川面越しに見えた名も知らぬ小さな村の佇まいに、なんとも言えぬ平和な空気感とぬくもりを感じ、
もう少し上流で見かけた野の花とそこに舞っていた蝶を、絵の手前側に持ってきて描いた。
川を渡る優しい春のそよ風を頬に感じた時の幸福感を表現したいと思った。


【 夏 】


(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE

ルツェルン夕景
〜At the Lakefront in Lucerne〜

ジクレー&シルクスクリーン
21.0*33.0cm
(2008年4月リリース)

スイス、ルツェルン湖で、街の中心と宿の往復で何度も行き来した湖畔の遊歩道をとても気に入ってしまい、
そこにあったベンチに座って長いこと景色を眺めていた。
その時は秋だったのだが、もしも暑い夏の休暇をこんな爽やかな場所で過ごせたら、
どんなに素晴らしいだろうかと想像し、憧れを込めてこの夏景色を描いてみた。
夕暮れ空は暗いにも関らず、明るく澄み渡る清涼感を強調したいと思い、
敢えて紙の白を生かして、限界までに明るく夜景を描こうとチャレンジした。

  


【 秋 】


(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE

リュクサンブール公園の泉
〜In Front of the Fountain Marie de Médicis〜

ジクレー&シルクスクリーン
30.2*23.5cm
(2008年4月リリース)

パリ左岸、リュクサンブール公園にあるメディシスの泉付近は、
四季折々にがらりがらりとその表情を変えるので、季節ごとに訪ねてみたいと思わされる一角だ。
とりわけ秋は、木々が黄色に染まり、黄色の菊花が周囲に活けられ、
水面までもがその映りこんだ色彩に染まって輝いていると、視界いっぱいが黄金色で占められてしまう。
その不思議な別世界感に似合う主人公として、”泉の精”に見立てた少女を正面に配した。

  


【 冬 】


(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE

スケート遊び
〜On the Iced up Pond〜

ジクレー&シルクスクリーン
26.5*26.5cm
(2008年4月リリース)

真冬のドイツ、ネルトリンゲンを訪ねて散策していると、
街外れで、凍った池がそのまま自然のスケートリンクになっていて、
大人も子供も楽しそうにスケートやそり遊びに興じている光景と出会った。
日本ではあまり目にしない状況だけに興味を刺激されたが、
そのまま描くには背景があまりにも味気ないだだっ広い城壁だった為、画面としてはいまひとつの印象だった。
そこで、もう少し南の村で見かけた雪化粧の家並みを描き、
”冬の小さなリゾート村的楽しさ”を表現してみようと思った。

 

 
― 額装のご案内 (アートテラス仕様) ―
 
 
【額装サイズ】 50.0×37.0cm  

   
【額装サイズ】 38.0×49.0cm  

   
【額装サイズ】 46.5×39.5cm  

   
【額装サイズ】 43.5×42.5cm  
 
【額装サイズ】  春50.0×37.0/夏38.0×49.0/秋46.5×39.5/冬43.5×42.5cm
【フレーム仕様】  サオ幅:22mm細額 / 色:銀(擦り出し入り) / 型:蒲鉾型内飾り
【マット仕様】   色:白 / 型:平

 

 


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